柔道整復師の「手技」ってなに?
柔道整復師というと、「接骨院」や「整骨院」で身体の不調を改善してくれるイメージがありますよね。
その施術の中でも中心となるのが「手技」。
でもこの「手技」、実際にはどこで、どうやって学ばれるのでしょうか?
実は国家試験に「実技」はない
意外かもしれませんが、柔道整復師の国家試験はマークシート形式の筆記試験のみで、実技テストは一切ありません。
出題内容は、解剖学・生理学・柔道整復理論・整形外科学などの知識問題です。
つまり、「手技」の巧さは資格取得とはまったく別問題なのです。
じゃあ手技はどこで学ぶの?
では、その“手に宿る技術”はどこで学ぶのでしょうか。主に以下の2つの場があります。
① 専門学校や大学(養成校)
養成校では基礎的な手技を、模型や学生同士で練習する機会があります。
しかし、国家資格に必要なのはあくまで知識ベースなので、手技はそこまで深くは習わない学校もあります。
② 卒業後の現場(整骨院・接骨院)
最も多くの手技を学ぶのがこの現場です。
「師匠にあたる先輩」から受け継ぐ、いわば“流派”的な学び方をします。
そのため、整骨院ごとに施術スタイルがまったく違うという現象も起こります。
特定の理論(筋膜リリース、トリガーポイント、AKAなど)をベースにしている院もあります。
技術は現場で磨くもの
「ストレッチを重視する院」「関節調整を行う院」「筋膜を緩めることに特化した院」など、そのやり方は本当にさまざま。
そのため、患者の立場としてもいろんな院を巡って比較してみる価値は大きいのです。
手技は“流派文化”として継承されている?
柔道整復師のルーツは江戸時代の「柔術師」にさかのぼります。
その流れを汲む国家資格ではあるものの、手技の部分はまさに“門外不出の職人技”のように受け継がれています。
試験では測れない技術。現場で育つ熟練の手。
資格と技術、知識と経験の間にある“深み”が、柔道整復師という仕事をより面白くしています。
まとめ
- 柔道整復師の国家試験に実技はない
- 手技は主に現場で学ぶ“職人技”
- 整骨院ごとに施術のスタイルが異なる
- 江戸時代の柔術的な“流派文化”が今も息づいている
柔道整復師にかかるときは、「どんな技術を持っているか」にも注目してみると、新たな発見があるかもしれません。
